書道のコラムです。
非常に真面目な書道の話です。(普段はもっと不真面目です。)
現在四月入学の日本は、三月が別れの季節であり、本書道部も三月展が卒業展のような役割を果たしています。
この李白の漢詩は、時は三月、場所は中国武漢、黄鶴楼を望んで、友人孟浩然に別れを告げるという内容です。私が作品を書いた当時は、修士一年生であったので、先輩に別れを告げると同時に、後輩にも別れを告げるという状況でした。
当時私が勉強していた呉昌碩の書風を元にしていますが、そのまま真似をすると、暗い雰囲気のものとなってしまいますから、少し薄い墨を使い、かすれを多く出すことで、作品に明るさを加えました。やはり明るい気分で送り出したいものです。
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